キーボード、電子ピアノ、ピアノの違いは?


先日、出張先の教室に新しく入られた生徒さんのお母様から
ご相談がありました。

小学校一年生の生徒さんですが、
数年前からお兄ちゃんも教室に来ています。

お兄ちゃん一人の時には卓上のキーボードで良いとお考えでしたが
二人目も始めたし、女の子なので長く続けて欲しいと思い、
新しい楽器を買おうと思うのですが、どれが良いですか?とのこと。

今回はこのテーマで日記を書いてみたいと思います。

う...長くなりそう(;^_^


事情が許すならばアコースティックピアノがベストです。

せっかく「ピアノ」を習っているのですから「ピアノ」の
魅力を感じながら練習して欲しい。
技術と音色を作ってこその音楽表現だと思うのです。

「歌心」「情操」を育てるのには
生のピアノの音色にかなうものはないと思っています。

お習字を習う時にサインペンでは書かないことと同じ事です。

とは言っても楽器の中でも大きく、重く、値段も張るピアノ。
スペースや、音の問題もあり、購入に二の足を踏まれるお気持ちは
よーーくわかります。

なのでもし、ピアノを購入しないのなら、何が良いの?
キーボードと電子ピアノ、どこが違うの?
値段が安い方がオトクじゃないの?

と様々な疑問をお持ちの方は沢山いらっしゃると思いますので
私が思う、楽器考を長くなりますが書いてみたいと思います。

ピアノを学習するのに良いと思う楽器は

トップバッターはグランドピアノ。
よほどの事がないと普通は選択肢に入れないことでしょう。
しかし、家族みんながピアノをたしなむ、
または音楽の道を考えている方にはおすすめです。

次にアップライトピアノ、小型アップライトピアノ、

その次に、タッチがなるべくピアノに近い電子ピアノ。

その次に、安価でコンパクトだけれど鍵盤がピアノタイプの電子ピアノ。

そしてキーボード、の順です。

ピアノはさておき、電子ピアノとキーボードの差は何かというと、
タッチレスポンスの違いです。

電子ピアノは一応「ピアノタッチ」を真似しています。
指や手の重量で鍵盤が沈んで音が出る感覚で、
ある程度タッチの強さに反応して音量差がつきます。

キーボートは板バネのようなものを使っていて、
構造が違うのです。
このため鍵盤を押したあとわずかですが「押し続け」る力が
必要で、タッチはかなり軽く作られています。

ピアノのタッチとは全く違う感覚です。

キーボードは、強く弾いても音量が変わらないもの。
あるいは3段階ぐらいに設定されているものがほとんどです。
そして鍵盤の数ですが、おおよそ電子ピアノは76〜88鍵、
キーボードは61鍵です。

小さくて指の力のない幼児(〜5才くらい)は
習い始めはキーボードでも良いですが、何年も
キーボードのままですとキーボード→ピアノの移行は大変です。

指から作り直さなければならないからです。
教室のピアノとの鍵盤の重さが全く違うので
「おうちでは弾けているのに先生のピアノでは弾きにくい」と
言う事になり、それが重なると生徒さん自身が自信をなくしてしまう
恐れもあるし、それでは一番がんばっている生徒さんがかわいそうです。

ピアノを「習う」のであれば、キーボードを買うことは
あまりおすすめできません。

同じ電子ものでも、しっかりしたタッチの電子ピアノをおすすめします。

以前ピアニストの方がおっしゃっていましたが、

「ピアノと同じ大きさの鍵盤なら、何を使っても練習はできますし、
曲は弾けるようになります。
でもキーボードの練習だけでピアノが上達するかというと、
それは難しいでしょう。」と。

ピアノは指先から手首、腕、体の使い方で「音色」が変わります。
弾く人によっても「音色」が変わります。
だから心をこめて弾いたり、表現ができるのですね。

一方電子ものはこうした「微妙」な表情をつけられません。
これは電子ピアノにも言える事なのです。
電子ピアノの弱点はここですよね。

タッチもピアノに近い、音も変えられる、音量も調節できる。
万能に近い電子ピアノの弱い点は、
「音楽」の一番の魅力、「音で気持ちを表現する」もしくは
「作曲者の意図、曲の素晴らしさを自分の響きで表現する」ことが
難しいということです。

買う買わないは別として実際の楽器を触れる、大きな楽器店へ足を運ばれて
弾き比べをしてみると良いかもしれません。

一度弾いたくらいで買わなくてはいけない?なんて事はありませんので
気軽に楽器店には遊びに行ってもらいたいと思います。
音楽小物や、楽譜なども見ているだけで楽しいですから☆

それでも「初めてはみたけれど長続きするかどうかはわからない」と
キーボードをお求めの際は様子をみて、長続きしそうなら
なるべく早めに上級機種や本物のピアノに買い換える事をおすすめします。

買い替えのタイミングは生徒さんの上達の要なので、
親御さんがしっかり見極めてあげて欲しいなと思います。

そして、現在電子ピアノで練習している生徒さんは、
レッスンでもお伝えしていますが、自宅では電子ピアノで練習していても
かまわないので、レッスンした時のピアノの感覚を覚えて、おうちでも
その感覚を思い出しながら、
「どういう音色を出したいか」想像しながら練習してみて下さいね♪

それだけでもずいぶん違うと思います。


ちなみに、相談の後に楽器屋さんに親子で行った生徒さん。
自分で色々弾いて、習ってまだ一ヶ月なのに「音が違う」と
ピアノを選んだそうです。

価格と重量がネック...と言う事だったので急がず、
床の耐久重量を調べつつ、地域のコミュニケーションペーパー、
役所などの譲りますのコーナーを探すとともに、
良い中古ピアノを探してみることになりました。
それでも見つからない場合は「○○万円まで!」と決めている
パパを説得してみます。とも。

私は家のピアノがKAWAI。出張先のピアノはYAMAHAを弾いています。
どちらのこだわりもありませんので迷った方はお気軽にご相談下さい。
絶対に買わなきゃいけない、なんて事にはなりませんので、
安心して下さいね。




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by endopiano | 2009-05-29 11:05 | ピアノレッスン | Comments(0)

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